Boost 共通テスト 英語リーディング2026年度
2026年度・追再試験

共通テスト英語 2026年度(令和8年度) 追再試験 第3問
本文と解答解説

問題を解いたら、意味のまとまりごとに本文を読み直しましょう。

1

問題PDF

2

全文訳

A New Fish Tale

It all started in the Yukarry Plastic Zone, an enormous area of plastic waste in the middle of the Yukarry Sea. For years, salt water broke down the waste into very small pieces called microplastics. Over time, sea life in the Zone absorbed these microplastics from the sea water, and this affected some fish’s eggs. Fish that grew from these eggs consisted of both organic and plastic materials. They were a new kind of life on Earth.

新しい魚の物語

すべては、Yukarry Seaの中央にあるプラスチック廃棄物の巨大な区域、Yukarry Plastic Zoneで始まった。何年もの間、海水が廃棄物を分解し、マイクロプラスチックと呼ばれる非常に小さなかけらにした。時間がたつにつれ、Zoneの海洋生物は海水からこれらのマイクロプラスチックを吸収し、それが一部の魚の卵に影響を及ぼした。これらの卵から成長した魚は、有機物とプラスチックの両方で構成されていた。それらは、地球上の新しい種類の生命だった。

After a while, a fishing boat happened to catch one of these partially plastic fish. Marine biologists discovered that the fish were eating much of the ocean waste in the Zone, helping to clean the water. This news quickly spread around the world. People were so thankful for these special plastic-eating fish, calling them, “Heroes of the Sea.”

しばらくして、ある漁船が偶然、これらの部分的にプラスチックでできた魚の1匹を捕まえた。海洋生物学者たちは、その魚がZoneの海洋廃棄物の多くを食べ、水をきれいにするのに役立っていることを発見した。このニュースはすぐに世界中に広まった。人々はこの特別なプラスチックを食べる魚にとても感謝し、その魚を「Heroes of the Sea」と呼んだ。

A year later, a research ship came across hundreds of these “heroes” floating on top of the sea. They had all died. After studying this event, the scientists reported that the fish only live for a short time and cannot produce their own eggs. Another problem was that when the fish’s bodies broke down, many plastic pieces remained floating on the ocean. This news was a terrible surprise to everyone. The waste problem hadn’t been fixed at all. Something still needed to be done to solve it.

1年後、ある調査船が、海面に浮かぶ何百匹ものこの「heroes」に出くわした。魚はすべて死んでいた。この出来事を調べた後、科学者たちは、その魚は短期間しか生きられず、自分で卵を産むこともできないと報告した。もう一つの問題は、魚の体が分解したとき、多くのプラスチック片が海上に浮かび続けたことだった。このニュースは、誰にとってもひどい驚きだった。廃棄物問題はまったく解決されていなかったのだ。それを解決するために、まだ何かをしなければならなかった。

The world’s governments finally took more responsibility. They began major projects to clean up all of the oceans. They also made single-use plastic illegal. In addition, people were only allowed to use natural materials for bags and containers. This helped create the eco-friendlier world that we enjoy now.

世界各国の政府は、ついにより大きな責任を引き受けた。政府は、すべての海をきれいにするための大規模な計画を開始した。また、使い捨てプラスチックを違法にした。さらに、人々は袋や容器に天然素材だけを使うことを許された。これが、私たちが今享受している、より環境に優しい世界をつくるのに役立った。

3

解答解説

設問 1 の解答・解説

According to the story, small pieces of plastic were ____.

訳

その物語によると、プラスチックの小さなかけらは[8]。

問1は「小さなプラスチック」が本文中で何をしたかを問います。第1段落では、塩水がごみをマイクロプラスチックにし、海の生物がそれを海水から吸収した結果、「魚の卵に影響した」と述べられています。したがって、卵に変化をもたらしたという②が該当します。①は気候への影響、③は海への吸収の向き、④は有機物の改善について述べており、本文の内容とは異なります。

選択肢を比べる

1. affecting the climate of the Earth

訳

地球の気候に影響を与えていた

本文はマイクロプラスチックが地球の気候に影響したとは述べず、影響を受けた対象を魚の卵としているためです。

2. causing changes to the eggs of some fish

○ 正解
訳

一部の魚の卵に変化を引き起こしていた

海の生物が吸収したマイクロプラスチックが魚の卵に影響し、新しい魚が生まれたと説明されているためです。

3. gradually absorbed into the Yukarry Sea

訳

徐々にYukarry Seaに吸収されていた

本文ではマイクロプラスチックは海水に吸収されたのではなく、海の生物が海水から吸収したと述べられているためです。

4. used for improving organic materials

訳

有機物を改良するために使われていた

本文は魚が有機物とプラスチックの両方から成るようになったと述べるだけで、プラスチック片を有機物の改善に使ったとは述べていないためです。

設問 2 の解答・解説

Based on the second and third paragraphs, people’s feelings toward the fish most likely changed from ____.

訳

第2段落と第3段落に基づくと、人々の魚に対する感情は、最も可能性が高いのは[9]から変化した。

問2は、第2段落と第3段落を対比します。第2段落では、魚が海洋ごみを食べて海をきれいにするため、人々は感謝し、魚を「Heroes of the Sea」と呼びました。ところが第3段落では、魚が短命で繁殖できず、死後にもプラスチック片を残すと分かり、知らせはterrible surpriseになりました。よって、感情は「感謝」から「衝撃」へ変化したと考え、②を選びます。

選択肢を比べる

1. angry to frightened

訳

怒りから恐怖へ

本文で人々が魚に怒っていた場面はなく、後に示される感情もfrightenedではなく、事実を知った驚きです。

2. grateful to shocked

○ 正解
訳

感謝からショックへ

海をきれいにする魚として感謝された後、魚の短命・無繁殖とプラスチック残留が判明して衝撃を受けたためです。

3. honored to satisfied

訳

尊敬から満足へ

honoredは魚への評価として近い面がありますが、本文の表現は人々がthankfulだったことであり、後の感情もsatisfiedではありません。

4. scared to hopeful

訳

恐怖から希望へ

人々は魚を恐れていたのではなく、最初は感謝していました。また、政府の対策による希望は魚の発見直後の感情変化ではありません。

設問 3 の解答・解説

Choose four out of the five options (①–⑤) and put them in the order they happened in the story. ____ → ____ → ____ → ____

訳

5つの選択肢(①~⑤)から4つを選び、物語の中でそれらが起こった順番に並べなさい。[10] → [11] → [12] → [13]

問3は、各出来事を本文の段落に対応させます。①は第1段落の新しい魚の誕生、⑤は第2段落の海洋ごみを食べる性質の発見、④は第3段落の短い生命と繁殖不能の発見、③は第4段落の政府の対策です。②の「プラスチック魚を捕まえることが禁止された」は本文にありません。したがって、順序は①→⑤→④→③です。

最初の位置

1. A novel species was born in the ocean.

○ 正解
訳

海で新しい種が誕生した。

第1段落で、魚の卵への影響から有機物とプラスチックの両方を含む新しい生命が生まれたと説明されます。

2. Catching plastic fish was banned.

訳

プラスチック魚を捕まえることが禁止された。

この出来事は本文に書かれていません。魚は漁船に捕まりますが、捕獲禁止の措置が取られたとは述べられていません。

3. Governments made earth-friendly laws.

訳

政府が環境に優しい法律を制定した。

政府が海洋清掃やプラスチック規制を始めるのは最後の第4段落です。

4. Scientists found that the fish have a limited life cycle.

訳

科学者たちは、その魚のライフサイクルが限られていることを発見した。

第3段落で、魚が短命で自分の卵を作れないことを科学者が報告します。

5. The hero fish consumed a lot of sea garbage.

訳

hero fishは大量の海洋ごみを食べた。

第2段落で、魚がZoneの海洋ごみを大量に食べていることが海洋生物学者によって発見されます。

2番目の位置

1. A novel species was born in the ocean.

訳

海で新しい種が誕生した。

新しい魚の誕生は第1段落の出来事で、時系列の最初に置かれます。

2. Catching plastic fish was banned.

訳

プラスチック魚を捕まえることが禁止された。

捕獲禁止は本文にないため、実際に起きた出来事の順序には入れません。

3. Governments made earth-friendly laws.

訳

政府が環境に優しい法律を制定した。

政府の環境対策は魚の問題が明らかになった後の第4段落です。

4. Scientists found that the fish have a limited life cycle.

訳

科学者たちは、その魚のライフサイクルが限られていることを発見した。

魚の限られた生命周期が判明するのは、魚が称賛された後の第3段落です。

5. The hero fish consumed a lot of sea garbage.

○ 正解
訳

hero fishは大量の海洋ごみを食べた。

魚が海洋ごみを食べることの発見は、第1段落の誕生の後、第3段落の死骸発見の前です。

3番目の位置

1. A novel species was born in the ocean.

訳

海で新しい種が誕生した。

魚の誕生は物語の出発点であり、後の発見より先に起きます。

2. Catching plastic fish was banned.

訳

プラスチック魚を捕まえることが禁止された。

捕獲禁止は本文にない出来事です。

3. Governments made earth-friendly laws.

訳

政府が環境に優しい法律を制定した。

政府の対策は第4段落にあり、魚の性質が調査された後に行われます。

4. Scientists found that the fish have a limited life cycle.

○ 正解
訳

科学者たちは、その魚のライフサイクルが限られていることを発見した。

魚の短命・無繁殖という発見は、第2段落で魚が英雄視された後に起こります。

5. The hero fish consumed a lot of sea garbage.

訳

hero fishは大量の海洋ごみを食べた。

海洋ごみを食べることは第2段落の発見で、魚の生命周期の調査より前です。

最後の位置

1. A novel species was born in the ocean.

訳

海で新しい種が誕生した。

新種の魚が生まれるのは第1段落で、全体の最初の出来事です。

2. Catching plastic fish was banned.

訳

プラスチック魚を捕まえることが禁止された。

本文は捕獲禁止を述べていないため、順序に含めません。

3. Governments made earth-friendly laws.

○ 正解
訳

政府が環境に優しい法律を制定した。

政府が自然に配慮した法律を作るのは、第3段落で問題の深刻さが分かった後です。

4. Scientists found that the fish have a limited life cycle.

訳

科学者たちは、その魚のライフサイクルが限られていることを発見した。

魚の生命が短く、卵を作れないことの判明は第3段落の出来事です。

5. The hero fish consumed a lot of sea garbage.

訳

hero fishは大量の海洋ごみを食べた。

魚が海のごみを食べることの発見は第2段落で、短命と判明する前です。

4

読み方のポイントまとめ

この大問は、海洋プラスチックごみから生まれた「新しい魚」の物語を読み、本文中の細部、出来事に対する人々の感情の変化、そして物語全体の出来事の順序を確認する問題です。第1段落では、マイクロプラスチックが魚の卵に影響し、体の一部がプラスチックでできた魚が生まれます。第2段落では、その魚が海洋ごみを食べることが分かり、人々から「海の英雄」と呼ばれます。しかし第3段落で、魚が短命で繁殖できず、死後にもプラスチック片を残すことが判明します。最後に、政府が海洋清掃や使い捨てプラスチック規制を進め、問題の根本的な解決を目指します。細部問題では本文の動詞と目的語を正確に対応させ、感情問題では第2段落から第3段落への転換を押さえ、順序問題では各選択肢を本文の段落に割り当ててから並べるのが効果的です。

  • まず各段落の役割を一言で整理します。第1段落は魚の誕生、第2段落は一時的な称賛、第3段落は問題の発覚、第4段落は政府による対策です。
  • 細部問題では、選択肢の名詞だけでなく、本文の主語・動詞・目的語の組み合わせを確認します。特に absorb、affect、break down など、似た内容を表す語の向きを取り違えないようにします。
  • 感情の変化は、本文中の評価語と出来事の転換を追います。people were so thankful と terrible surprise のように、直接書かれた感情表現を優先します。
  • 時系列問題では、出来事を本文の段落に対応させます。選択肢を先に並べようとせず、各出来事が第1〜4段落のどこにあるかを確認してから順序を決めます。

間違えやすいポイント

問1で、microplasticsが海水に吸収されたと考えてしまうことです。
本文の主語と目的語を確認してください。sea lifeがmicroplasticsを海水から吸収し、その結果fish’s eggsに影響したという順序です。

問2で、魚が称賛された段階の感情だけを見て、後の変化を無視することです。
第2段落のthankfulと第3段落のterrible surpriseを対比し、設問のfrom A to Bの両方を満たす選択肢を選びます。

問3で、本文にありそうな環境対策を選択肢から補ってしまうことです。
②の捕獲禁止は本文にないため除外します。本文に明示された出来事だけを段落ごとに整理してください。

問3の順序で、魚の誕生と海洋ごみを食べる性質の発見を同時の出来事と考えることです。
誕生は第1段落、海洋ごみを食べることの発見は漁船に捕まった後の第2段落なので、①が⑤に先行します。

次の問題にも使える読み方

段落ごとに役割を付ける
長文を読むときは、各段落の中心的な出来事を短い日本語で要約します。物語文では「発生→評価→転換→解決」のような流れを作ると、細部と全体問題を同時に処理できます。
例:この本文なら、第1段落を「魚の誕生」、第2段落を「英雄視」、第3段落を「問題の発覚」、第4段落を「政府の対策」と整理します。

動作の向きを確認する
affect、absorb、remainのような動詞は、誰が何に対して行った動作かを確認します。選択肢が本文の単語を一部含んでいても、主語と目的語の関係が逆なら誤りです。
例:sea life absorbed microplastics from sea water は「海の生物が海水から吸収した」であり、「マイクロプラスチックが海水に吸収された」ではありません。

感情語を出来事と結び付ける
感情の変化を問われたら、本文の評価語を探し、その直前の出来事と組み合わせます。評価語だけを単独で覚えず、何に対する感情かを確認します。
例:thankfulは海をきれいにする魚への感謝、terrible surpriseは魚の短命・無繁殖とプラスチック残留への衝撃です。

時系列を本文の位置で固定する
順序問題では、選択肢を感覚で並べず、各選択肢を第何段落の出来事かに分類します。本文にない選択肢を先に除外すると、残りの順序を安全に決められます。
例:誕生は第1段落、ごみを食べる発見は第2段落、生命周期の発見は第3段落、政府の法律は第4段落です。

5

重要語句

plastic waste
プラスチックごみ
break down
分解する
microplastic
マイクロプラスチック。非常に小さいプラスチック片
sea life
海洋生物
absorb
吸収する
affect
影響を与える
consist of
〜から成る
organic
有機物の
partially
部分的に。一部が
marine biologist
海洋生物学者
ocean waste
海洋ごみ
spread around the world
世界中に広まる
plastic-eating
プラスチックを食べる
hero
英雄。本文では魚への称賛表現
research ship
研究船
come across
偶然見つける。出くわす
produce eggs
卵を作る。産卵する
remain
残る
terrible surprise
ひどい驚き。非常に衝撃的な知らせ
take responsibility
責任を引き受ける
single-use plastic
使い捨てプラスチック
in addition
さらに。そのうえ
natural material
天然素材
eco-friendly
環境にやさしい