この大問は、海洋プラスチックごみから生まれた「新しい魚」の物語を読み、本文中の細部、出来事に対する人々の感情の変化、そして物語全体の出来事の順序を確認する問題です。第1段落では、マイクロプラスチックが魚の卵に影響し、体の一部がプラスチックでできた魚が生まれます。第2段落では、その魚が海洋ごみを食べることが分かり、人々から「海の英雄」と呼ばれます。しかし第3段落で、魚が短命で繁殖できず、死後にもプラスチック片を残すことが判明します。最後に、政府が海洋清掃や使い捨てプラスチック規制を進め、問題の根本的な解決を目指します。細部問題では本文の動詞と目的語を正確に対応させ、感情問題では第2段落から第3段落への転換を押さえ、順序問題では各選択肢を本文の段落に割り当ててから並べるのが効果的です。
- まず各段落の役割を一言で整理します。第1段落は魚の誕生、第2段落は一時的な称賛、第3段落は問題の発覚、第4段落は政府による対策です。
- 細部問題では、選択肢の名詞だけでなく、本文の主語・動詞・目的語の組み合わせを確認します。特に absorb、affect、break down など、似た内容を表す語の向きを取り違えないようにします。
- 感情の変化は、本文中の評価語と出来事の転換を追います。people were so thankful と terrible surprise のように、直接書かれた感情表現を優先します。
- 時系列問題では、出来事を本文の段落に対応させます。選択肢を先に並べようとせず、各出来事が第1〜4段落のどこにあるかを確認してから順序を決めます。
間違えやすいポイント
問1で、microplasticsが海水に吸収されたと考えてしまうことです。
本文の主語と目的語を確認してください。sea lifeがmicroplasticsを海水から吸収し、その結果fish’s eggsに影響したという順序です。
問2で、魚が称賛された段階の感情だけを見て、後の変化を無視することです。
第2段落のthankfulと第3段落のterrible surpriseを対比し、設問のfrom A to Bの両方を満たす選択肢を選びます。
問3で、本文にありそうな環境対策を選択肢から補ってしまうことです。
②の捕獲禁止は本文にないため除外します。本文に明示された出来事だけを段落ごとに整理してください。
問3の順序で、魚の誕生と海洋ごみを食べる性質の発見を同時の出来事と考えることです。
誕生は第1段落、海洋ごみを食べることの発見は漁船に捕まった後の第2段落なので、①が⑤に先行します。
次の問題にも使える読み方
段落ごとに役割を付ける
長文を読むときは、各段落の中心的な出来事を短い日本語で要約します。物語文では「発生→評価→転換→解決」のような流れを作ると、細部と全体問題を同時に処理できます。
例:この本文なら、第1段落を「魚の誕生」、第2段落を「英雄視」、第3段落を「問題の発覚」、第4段落を「政府の対策」と整理します。
動作の向きを確認する
affect、absorb、remainのような動詞は、誰が何に対して行った動作かを確認します。選択肢が本文の単語を一部含んでいても、主語と目的語の関係が逆なら誤りです。
例:sea life absorbed microplastics from sea water は「海の生物が海水から吸収した」であり、「マイクロプラスチックが海水に吸収された」ではありません。
感情語を出来事と結び付ける
感情の変化を問われたら、本文の評価語を探し、その直前の出来事と組み合わせます。評価語だけを単独で覚えず、何に対する感情かを確認します。
例:thankfulは海をきれいにする魚への感謝、terrible surpriseは魚の短命・無繁殖とプラスチック残留への衝撃です。
時系列を本文の位置で固定する
順序問題では、選択肢を感覚で並べず、各選択肢を第何段落の出来事かに分類します。本文にない選択肢を先に除外すると、残りの順序を安全に決められます。
例:誕生は第1段落、ごみを食べる発見は第2段落、生命周期の発見は第3段落、政府の法律は第4段落です。